ママのための
超簡単アイスホッケールール解説

 

チーム

■セット

6人対6人(キーパーを含む)でゲームは行われる。が、しかしチームは6人ではなくもっといる。
キーパー
ライトディフェンスレフトディフェンスライトウイングセンターフォワードレフトウイング
ディフェンス2人とフォワード3人が一組になってプレーする。これをセットと呼んでいる。
第1セット第2セットというように呼ぶ。通常セット毎に交代しながら試合が進められる。
自分の子がすぐに交代させられるといって怒ってはいけない。
リンクを一往復するだけでも、とても体力を使う。交代選手がいなければ、あなたの息子はホッケーを続けたがらないだろう。

■キーパー

キーパーは氷上には一人しか置くことはできないが、チームには2人出場できる。
キーパーは中断中だけ交代ができる。他の競技者が代用する事もできるが、キーパーとしての特権はない。
リンクで自分の息子をずっと見ていたかったらキーパーにすることだろう。
ちなみにキーパーはゴーリーとも呼ばれ、カナダなどでは人気のポジションだそうだ。

■主将

チームには1人の主将(キャプテン)と2人以下の副将(副キャプテン)が必要だ。
主将だけが、レフェリーに質問できるので責任重大だ。
正しい日本語がしゃべれないといけない。しどろもどろでは、チームがバカにされる。
主将はCマーク副将はAマークをつける。Cマークはがれたら、たとえ本当の主将でも質問は許されなくなる。
ちなみにAはアシスタントではなくオルタネートの頭文字。
キーパーは主将、副将を兼任できない。

リンク

最大で長さ61m、幅30m、最小で長さ56m、幅26m。コーナーの半径は7〜 8.5m。
高さ1.20m以上1.22m以下のフェンスで囲まれる。
ブルーラインによって防御氷域(ディフェンディングゾーン)・中央氷域(ニュートラルゾーン)・攻撃氷域(アタッキングゾーン)に分けられ、リンク中央に半径4.5mのサークルがあり、ここで試合開始(フェー スオフ)が行われる。



 

得 点

スティックを使ってパックをゴールに入れると1点
a)自殺点はどんな場合でも1点(投げ入れようがなんだろうが。そんな奴はいないが…)。
b)蹴ったり、投げ入れたりしてゴールにはいっても駄目。
c)スケートで蹴り入れて、他のプレイヤーやキーパーに当たって入った場合得点にならない。
d)攻撃側プレイヤーが打ったパックが味方側のプレイヤーに当たって入った場合も得点。

用 具

■スティック

公認の物。木製が主流だが、それ以外のものもある。
シャフト長は152cm(太さ幅3cm・厚さ2.5cm)・ブレード長は32cm(幅5〜7.5cm)以内。
そのほかにも細かく設定されている。
長さは各自身長に合わせて切って使う。
基準はスケートを履いてあごの高さ。
ブレードはライトハンドレフトハンドにあわせ、彎曲しているがその程度も決められている。

■ スケート 靴

公認されたデザインのもの。
たとえ、フィギュアが得意でも、フィギュアの靴ではプレイできない。
もちろんスピードもダメ。長靴も同じようにダメ。

■ パック

直径7.62cm厚さ2.54cm、重さ156〜170g。
色は黒。
硬化ゴム性。ゴムとはいっても、とても固い。
持って見ると以外に軽く感じるが、実際にうってみると想像以上に重いもの。
当たると痛い。

■ 防具
ショルダー(プロテクター)、エルボー、ヘットギア(ヘルメット)、レガード、グローブ、パンツ、バイク(キンカップ)、など。ヘットギアは試合中はあご紐を絞めて着用義務。

試 合

■ 試合時間

ピリオドと呼ばれる試合単位を3回行う。
通常、各ピリオドは20分、それぞれの間に15分のインターバル(休憩)があるが、ジュニアの場合は各試合規定による。
インターバル中に整氷を行うことが多い。

■ 陣地

ホームチームはベンチの選択ができる。
ベンチに近いゴールを守って試合開始。
ピリオドごとにサイドを交代する。

■ 試合開始

試合は中央のフェイスオフスポットで始まる。

反則ルール
パックの扱い

■キーパー以外のプレイヤーがやっちゃいけない事

1)パックを手で覆い隠す
2)パックを手で拾う
3)パックを手で叩き落とす(自分のスティクで触れば問題はない。味方選手が触れてしまうとフェイスオフ。ただし、ディフェンディングゾーンでは直接攻撃につながらなければOK。 )
4)故意にパックの上に倒れこむ
5)倒れているパックを体の下にかき寄せる

■キーパーがやっちゃいけない事

1)パックを3秒以上手で持つ
2)取ったパックを相手ゴールに投げたり、ネットの上に置く
3)体がクリーズの外、あるいはパックがゴールラインより後ろにあるとき、パックの上に倒れる
4)体がクリーズの外、あるいはパックがゴールラインより後ろにあるとき、パックを体の下にかき寄せたり、ゴールまたはボードの一部に押し付けて保持する

スティックの扱い

1)肩より上に挙げて運ぶ(もちろん方に担ぐ、頭に乗せるのもダメ)
2)肩より上に挙げてパックを打つ
3)その他、武器にする

三大反則

「アイシング」「オフサイド」「センターラインパス」。この3つが分かれば、とりあえずゲームはわかる。

アイシング・ザ・パック(アイシング)

センターラインの手前から打ったパックが、誰も触らずに相手チームのゴールラインをこえ、相手チームの競技者に最初に触れた場合、アイシング・ザ・パック(通常、単にアイシングと呼ぶ)の反則になる。
但し、日本リーグ、オリンピック等では、ゴールラインを越えた時点でアイシングとなり試合中断。
パックを出した方の陣地から試合が再開される。

オフサイド

リンクに青い線が引いてあります。これがブルーライン。
敵のゴール側のブルーラインから先が敵陣(アタッキングゾーン)。
攻撃側のプレイヤーがアタッキングゾーンに入るにはパックが必要です。
パックより先にここへ入ってはいけません。(線をまたいでいたり、スケートのエッジが線上にある状態はセーフです。)
自分で持ち込むのはもちろん、先にパックをブチ込んでおいて、あとからみんなで入るのもOK。
ブルーラインから手前から、ブルーラインより先のプレイヤーにパスする事も駄目(オフサイドパス)。
これに違反した時、試合は中断され、ブルーライン手前まで引き戻され、フェイスオフとなる。
逆に攻撃される側は、パックをブルーラインより外に出してしまえば、相手チームは退去せざるを得なくなる。
ずっと攻められっぱなしのときは、とりあえずパックをブルーラインから出すことを目標にディフェンスする。
これを通の人は「切る」という。

センターラインパス(NHLのみ)

攻撃側は自陣から攻め入るとき、自陣のブルーラインとセンターラインの2つをまたいだパスが出来ません。
2つの線をまたいではいけないことから、「ツーライン」と呼んだりします。
但し、このルールはNHL等を除いてアマチュアリ ーグでは廃止されています。

ペナルティボックス行きの反則

通常は2分間(マイナーペナルティー)。
反則の度合によってもっと長くなるときもある(メジャーペナルティー5分間)。
反則を犯した選手は「ペナルティボックス」に入り、お許しが出るまでバツが悪そうにしていなければなりません。
その間、代わりの選手は出られません。
もっと悪質な反則(喧嘩、暴言、ペナルティボックスからの脱走)を行うとプレーヤー本人が10分間の退場。ただし、代わりのプレーヤーが直ちに出場できる。(ミスコンダクトペナルティ

■エルボーイング = 肘でこづく
■ハイスティック = スティックを肩より上にあげてチェック
■スラッシング = スティックで相手をはたく スティックを振り回す
■ボーディング = 突進して相手をフェンスに激しく叩きつける
■ホールディング = 体やスティックをつかむ だきつく、押さえつける
■トリッピング = スティックで足を引っ掛けつまずかせる
■チャージング = 走り込んだり、ジャンプしてチェックする
■フッキング = ブレードでひっかける
■バットエンディング = スティックの根元(持ち手)で突く
■クロスチェッキング = スティックを両手で持ってブチかます
■インターフェアランス = パックを持たない相手を妨害 スティックをたたき落とす
■スピアリング = スティック(ブレード)の先で突く
■ラッフィング = なぐる

Copyright1998 Keiko Furuya