神社の種類と社格

記紀による社格

天社 天神を祀る
国社 地祇を祀る

 

延喜式神名帳による社格

式内社 延喜式神名帳に記載されている 官幣社 祈年祭に際し、神祇官から奉幣される
国弊社 祈年祭に際し、国司から奉幣される
式外社 延喜式神名帳に記載されていない  

 

明治政府による社格

官国幣社 官幣社 官幣大社、官幣中社、官幣小社 例祭に際し、官幣が奉幣される
別格官幣社 歴史上の人物を神とし祭る
国弊社 国弊大社、国弊中社、国弊小社 例祭に際し、国幣が奉幣される
府県社以下 諸社 府県社、郷社、村社、無格社

 

その他

一の宮、二の宮、三の宮 国司が順拝する順
摂社、末社 各神社の付属の社、神社の祭神と関係の深い神が祀られる

 

 

神社 の 社格 代表的な神社名と数と管理するところ
神 宮 伊勢神宮で、皇大神宮(内宮)と豊受大神宮(外宮)を指す
国家の宗廟として位置づけられ、内務省が管理
官幣社 主に皇室の祖神その他を祭る
祭典には宮内省から幣帛神饌料を供進
国幣社 主に国土の経営や土地の開発に功ある神を祭る
祭典には国庫から幣帛神饌料を供進
府県社 各府県における上位の神社で1000社弱
祭典には府県から幣帛神饌料を供進
郷 社 数町村の広い範囲に氏子を有し一地方の中心となる神社
で3000社以上
村 社 一村または一区域の氏神で40000社以上
無格社 上述以外の神社で60000社
護国神社 昭和14年に招魂社を改称し、15年当時指定35社、指定外83社
指定護国神社は府県社・郷社と同格

     ※ 幣帛とは神に奉献するもの、神饌とは神に供える酒食をいう。

 

官国幣社の社格 代表的な神社名と数
官幣大社 賀茂別雷神社(上賀茂神社)・賀茂御祖神社(下鴨神社)・石清水八幡宮・春日神社・
氷川神社・香取神宮・鹿島神宮・熱田神宮・出雲大社・宇佐神宮・香椎宮宗像大社
箱崎宮・橿原神宮・平安神宮・吉野神宮・台湾神社・樺太神社・朝鮮神宮・諏訪神社・
明治神宮など58社
官幣中社 太宰府神社・敷島神社・赤間宮など25社
官幣小社 大国魂神社など5社
別格官幣社 臣下を祭る神社(社格は官幣小社と同格)
湊川神社(楠正成)・豊国神社(豊臣秀吉)・東照宮(徳川家康)・靖国神社
靖国神社は陸海軍省の共管
国幣大社 多度神社など6社
国幣中社 鶴岡八幡宮・金刀比羅宮など46社
国幣小社 戸隠神社・秩父神社など33社