朝ぼらけ第80号 (平成13年10月1日)---大村公雄君投稿

  還暦記念文集

辰巳会(高11回)還暦記念文集を発行
「還暦旅行の京都の想いで出を記録に残そうと、辰巳会が記念文集を作ったばい」
「ほう!そうな。刊行(観光)は今日(京)のよか想い出になったろうや」

総勢100人が参加した、京都の還暦修学旅行(朝ぼらけ79号で紹介)から凡そ一年。旅の想い出、人生回顧、サラリーマン人生を終えての述懐等々…、高校11回生の記録を満載した還暦記念文集「白露〜ひとめぐり巡って新たな旅立ちの詩〜」が刊行にこぎつけました。
原稿の提出は、高校卒業時の四分の一の109名。

山あり谷ありの有為転変の人生ドラマの数々も、並の表題では重みに欠けるからと、編集会議も侃々諤々。水に学ぶ三つの特徴…柔軟・謙虚・秘めたエネルギーを表現した老子の「上善如水」や、大して役にはたたないが、捨てるには惜しい「鶏肋」など、還暦の意味づけの論議の結果が「白露」…二十四節気の一つで、収穫期を終わり、秋の気配も強まり野草に露が宿って白く見える時期…還暦を過ぎた我々世代は、まさにこの時期と言えるのかも知れないとの感慨を込めての決定です。

二十世紀後半の主役として戦後の高度経済成長から、オイルショク、そしてバブルの崩壊という激変のすべてに立ち合った同窓生からの寄稿文には、それぞれの人生模様が描かれている。
■技術革新に追い付けない消費者の身勝手な苦情に追われ「お客さまは神様です…」と慨嘆する家電商品相談業務
■企業倒産の渦の真ん中に巻き込まれた証券マン…
■リストラの大波をもろにかぶりながら、第二の人生に踏み出したサラリーマンやOL
■起業家としての活躍。新企画や新事業で企業に大きな利益をもたらした日々
■異国の地に生活の場を求めて奔走する商社マン…

■ボランティアに生きがいを求める第二の人生。
■演劇に歌舞伎にと芸術の世界を演出する生きがい…
■孫にも恵まれ、還暦の祝いにも涙する幸せな老後?
■まだまだと、異国の女性や若き異性に恋し、青春を謳歌する老い知らずの面々も
■生死を彷徨いながら、還暦に辿り着けた人生を、こともなげに語る文面。
■あの阪神淡路大震災からの生還の報告もありました。
転勤生活から開放され、郷里へのリターン。或いは彼の地に終の住みかをと、一巡りを終えた還暦の卒論は文字通り「事実は小説よりも奇なり」
10月14日発行
「白露〜ひとめぐり巡って新たな旅立ちの詩〜」(限定・一部二千円)
ご希望の方は福高辰巳会事務局までご連絡下さい。
092-933-5123(FAX092-933-5228)