朝ぼらけ第87号 (平成17年5月15日)---御田 元紀 君投稿

福中・福高同窓会 初代会長      
進 藤 一馬 先生を偲ぶ会

高11回 御田 元紀  

(福中福高同窓会副会長)

  福中・福高同窓会の初代会長進藤一馬先生の十三回忌を迎えて、福中・福高同窓会、福岡さくらの会など七団体が発起人となり、「進藤一馬先生を偲ぶ会」が12月6日午後6時から天神の福岡国際ホールで開催されました。
  先生の人間味豊かで、慈父のごときお人柄を慕って福中・福高の同窓生(約100余名)をはじめ、市役所OB、一般市民など各界各層の方々約400名の出席があり、進藤先生の思い出を語り合う和やかな会となりました。
  同窓会の矢谷副幹事長の司会で始まり、最初に、RKB毎日放送の「アンビリーバボー」桜並木よ永遠に〜花守り物語〜が放映された後、進藤先生の御霊に出席者全員で黙祷を捧げました。
  開会の挨拶を小林同窓会長が行い、「進藤先生は福中第一回の卒業生であり、同窓会設立以来、お亡くなりになるまで会長を務めて頂きました。市民のおやじさんとして親しまれた人間進藤市長は同窓会の誇りであります。こうして進藤先生を偲ぶ会を開催でき、皆様のご出席を頂きましたことを感謝申上げます。」と述べられました。
  つづいて、「福岡さくらの会」の松村会長の発声で、献杯をして懇談に移りました。

  昭和59年、桧原桜が道路拡張の為まさに伐採されようとしている時、一市民から
  「花守り 進藤市長殿  花あわれ せめては あと二旬 ついの開花を ゆるし給え」
  の短歌が桜の木に括りつけられ、それを見た様々な人が、その心を伝えいく中で、ついには進藤市長まで届き、これぞ日本人の風流心と心動かされ
  「桜花惜しむ 大和こころの うるわしや とわに匂わん 花の心は  香瑞麻
  の返歌がその木に下げられました。
  
  互いに名も知らない者同士の心が、次から次へとリレーされ残った桜は今もなお、花守達によって語り継がれ守られています。この日の偲ぶ会は、日本人の素晴らしい心を見直すことができ、進藤先生を本当に偲ぶ事が出来た一日であったと思います。

  <参考までに追記>
  一市民は福岡市内の銀行で勤務していた土居善胤(どい よしたね)さん。
  香瑞麻とはかずま、市長 進藤一馬(かずま)本人のことです。
  伐採間近の蕾を付けた開花直前の桜の木に短歌が括りつけられ、それを観た様々な人が、その心を伝えいくドラマの詳細をご存知ない方は ここをクリックして下さい。
  (福岡相互銀行勤務の土居善胤さん→九州電力社長の川合辰雄さん→九州電力広報部の大島淳司さん→西日本新聞社会部記者の松永年生さん→福岡市長の進藤一馬氏→福岡市工事企画担当者の石井さんと物語は続きます。)
  <著者:土居 善胤(ドイ ヨシタネ)  タイトル:「花かげの物語」 出版社:出窓社 に掲載されています。>
  (情報提供:川原香二)