サイパン(SAIPAN)
今日のメインはセスナの操縦である。バスはサイパン国際空港に着いた。しばらく待っているとインストラクターらしきじいさんが現れた。名前は聞かなかったが、大体6、70歳くらいの温和そうなじいさんだ。連れて行かれた先にはセスナが待っていた。実際にはセスナというのは会社の名前で、本当は…忘れた。まずは一通りの説明を受け、チェックを行う。じいさんの日本語はなかなかのものである。それだけ客が日本人オンリーということなのか、それとも昔、日本人と関わりがあったのだろうか。
チェックは終了。続いて操縦席に乗り込む。目の前には10個程の計器が。何が何やらよく分からないが、分かったつもりでいざ出発。え?ひょっとして離陸もやるの?てっきり離陸して安定飛行に移ってから操縦を代わってちょこちょこと気分を味わうだけかと思っていた。こりゃちょっとヤバイかも、さっきの説明をちゃんと聞くんだった、などと思いながらもセスナはゆっくりと滑走路に向かって行く。それにしてもタイヤを足で操縦するのは違和感がある。どうしても操縦桿を左右に切ってしまうのだ。その度にじいさんに「これは関係ないよ。フッ。フッ。フッ。」と言われてしまう。滑走路に入りいよいよ離陸。スピードを上げて、操縦桿を思いっきり引く、おお!飛んでるよ!どんどん地上と距離が離れて行く。ある程度上昇したところで高度を保つ。しかしこれが意外と難しいのだ。計器を頼りにしてやるのだが、どうも上げすぎたり下げすぎたりで難しい。それに上空高くを飛行していることもあり、かなり風が強い。強風を受ける度に機体が激しく揺れる。うまく高度を保って落ち着くと、自分が操縦している現実を感じて逃げ出したくなる。20分くらい飛んでいただろうか。何とか空港に近付き今度は着陸。スピードを落とし、高度を下げる。ふう、何とか着陸完了。まあタネを明かせば、どうやら訓練用の飛行機らしく助手席にも操縦桿が付いているのだ。従って離着陸は教官に殆どしてもらっているようなものなのだろう。しかしそんな余裕のない俺も必死なので自分で全てやったような感覚にもなる。
相方に操縦を交代して再びフライト。今度は余裕をもって外の景色を楽しむことができた。なるほど島を反時計回りで飛んでいたのか。グロット、バンザイクリフ、マニャガハ島といった景色を空から鑑賞して空港に戻った。最後に証明書のようなものを貰ってセスナとお別れした。かなり貴重な経験をしたように思う。