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COLUMN
ゴリラのふん

2001.9.28


動物園。実に長いこと行く機会がない。そして20数年ぶりに動物園に行った。
入り口で切符を買うと昔訪れた懐かしい風景がそのままだった。いつもやってたように象を一番に観に行った。そこに観た風景は幼少の頃に親子で、小学校の遠足で訪れた当時とそのままの状態だった。売店までも。あの頃と違っているのは、餌がやれなくなったこと。象や猿に餌をやるのは子供心にすごく興奮した。だから餌にしてたみかんとか売ってない。象は枯葉を鼻で掴んで食べていた。今日まで象の鼻が物を掴むということに気付かなかった。
猿山は移転して北側に移っていた。少しづつ何か違うのだけど、とにかく昔のままで檻の中も閑散として、ゴリラや白熊は1頭だけいれられ、哀しそうだった。キリンは何故か変形した檻でとても観難かった。そして道。傾斜や起伏がきつく階段も多い。ベビーカーはかなり移動し難い。
福岡市には多額の税金を使って莫大な施設がたくさんできている。アイランドシティや博物館、そしてリバレインなど。ほんとうに必要なところに必要なものだけを作っているのだろうか。住宅供給公社などの供給過剰な今、ほんとうに埋め立てや宅地造成、分譲が必要なのだろうか。
動物たちの寂しそうな顔。子供連れの親の疲労感。僕も気付かなかった。たしかに立地はわるくない。しかし、土日は満車で車も停めれない。それでも、また行かなければいけない。
帰りがけに、売店に変わった看板を発見した。『ゴリラのふん』と書いてある。もう一度確かめたが、確かにそう書いてあってしかも、おみやげに最適、と書いてある。こうなると調査しなければならない。店に入ると従業員もいない陳列台に、発見。それは黒豆菓子と書いてあった。好奇心はあっても、ふんと書いてあれば、気が退けた。しかし、そこには人気爆発…と書いてあった。

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