工藤・藤川彗星
C/2002X5
2002年12月14日に発見された工藤・藤川彗星を追ってみた。
2002年12月30日
正月休みを利用し九十九里海岸に出かけた。
しかし海水による湿気のためなのか水平線近くは霞んでしまう。
天候も悪く、彗星は確認できず。
2003年1月1日
勝浦市郊外の養老渓谷近くの山の中に行く。
明け方、双眼鏡で東天を捜索したが彗星は確認できず。
条件の悪さから工藤・藤川彗星の追っかけは断念することにした。
1月4日発売の星ナビ、天文ガイド誌の記事を見て
もう一回だけ出かけてみよう…と心変わり。
1月4日
勝浦に出かける。ぼんやりとだが彗星を確認できた。
しかし写真撮影はピンボケで大失敗。
1月5日
勝浦に留まる。冬型が強まり日中は快晴。
ところが昼間の青空が一転して厚い雲に覆われた。
夕闇迫る頃には雪が降り出した。
温暖な房総にしては珍しい天気の移り変わりであった。
北極星が見えないため三脚だけ適当にセットして
天候の回復を期待しながら眠りにつく。
1月6日早朝
午前零時頃、目が覚めると雲の間から、星が輝きだしていた。
「寒い…」
エンジンをかけてない車はすっかり冷え切っていた。
窓には前夜の雪が凍りつき、ドアを開けると
バリバリという音がした。
空を見上げるとオリオン座が輝いていた。
ピント合わせを兼ねオリオン星雲を撮影した。
コダックのフィルムを使用したが
赤の発色がコニカのセンチュリアと比べ違うように思う。
オリオン星雲にはコニカの発色がネガカラーでは一番かな…。
夜明けまでまだ時間がある。再び寝袋に入り込み星を眺めながら仮眠。
工藤・藤川彗星が東の空に昇ってくる4時頃に目を覚まし、撮影準備再開…。
5時頃、ぼんやりとしていたが工藤・藤川彗星を確認

2003.1.6 Am 5:15〜(5分間露出)
コダックMAX800 ビクセンFL-80S
撮影地 千葉県・勝浦市
尾が左上に伸びていることを期待し、若干右下に彗星を入れた。
空の状態で長時間の露出はカブリが心配なため、5分で露出を切り上げた。
フィルムの感度不足、低空のためか、尾はほとんど写っていない。
特に今回のように地平線近くだと薄明までに時間がなく数枚しか撮れない。
画質を考慮しISO800としたが1600にすべきだったのかもしれない。
彗星写真撮影の難しさ、慌ただしさを改めて実感した。
眼視での状況は私の肉眼では確認できなかった。
50mm7倍の双眼鏡でなんとか存在が確認できる程度。
空が明るく低空で透明度も低いためか双眼鏡では尾は確認できず。
撮影終了

明け方の彗星の撮影は薄明で終わる。
薄明が進み地平線が赤みをさす頃には機材の撤収作業も一段落。
寝袋にくるまり爆睡 zzz…。
再び目が覚めると、うっすらと雪化粧した山間に
朝日がさしこみ小鳥のさえずりが響いていた。