Mille Fleur Flower Design 通信 vol10. Apr

ミルフルール・フラワーデザイン
(ブーケ、花の教室) 4月号


先日テレビを見ていたら、アトピーがみるみる治っていくという
画期的な研究開発商品ライスパワーエキスを抽出した化粧品を発表、
ということで、早速新宿のデパートに週末求めにいったのですが、
行列を作って待ったにも関わらず、もう売りきれということで、
予約もせず、仕方なく帰ってきました。
これだけ、アトピーや、アレルギーで悩んでいる人たちが多いのだなぁと
実感しました。
(ご興味のある方は、お問い合わせいただければ、メーカー名等お知らせします。
私は全くこの会社とは、無関係ですが…念の為。)

  最近の女性向け化粧品の成分を見ると、マロニエエキス、カミツレエキス、
ノバラエキス、おまけにもも果汁、檸檬果汁、りんご果汁、オレンジ果汁、など果物、ハーブ、草花のこれでもかと、
列挙されて売られているのも驚きです。
人工的な化学の名前より、何となくイメージ的に健康的な感じがします。

植物の力は人間の体に有効な成分がたくさん含まれているのはもうあたりまえのようですが、以前レッスンに
いらしていただいている方がおもしろい事をお話してくれたのを思い出しました。
その方は某大手化粧品メーカーにお勤めされていたのですが、その方の発見、画期的なお花の 水揚げ方法とは…。
手持ちのエッセンスを花瓶に何滴か垂らしてみたところ、飾られていたお花が どんどん元気になっていったとのことで、もったいないんだけど、少しずつ使っているとの事でした。
水揚げにはいろいろな方法がありますし、お花によっても変えて対応しなければなりません。そんな中で、
本には書かれていない 自分ならではの水揚げ方法を見つけるのも、秘伝のようで楽しいです。

 

 お花の生け方  Part.10

お花を生ける際にはどのように奥行き感を出すかというのは大変重要なポイントとなります。
3次元の世界で、縦、横の広がりは作品の大きさに直接関わり、奥行きの深さは味わい深い作品か否かという評価に
影響します。限られたスペースの中で実物以上に奥行き感や広がりを感じさせる作品は賞賛されます。
人間に対しても奥の深いというのは誉め言葉になりますよね。

作品を鑑賞する人は興味のある作品には、正面からはもちろんのこと、右から左から角度を変えて眺め、
ひいては上から覗いたり、下からや、寄って、離れて楽しみます。

  人間の目は立体的なものを頭の中で自然に再構成して、その作品の”かたち”を認識するので後ろに
生けられている花もきちんと目に映ります。

さて、このような経験はありませんでしょうか? かなり納得のいく作品が仕上がったので、記録に残す為に、
写真をとったものの、なんか貧弱な印象にしか写ってなくて、がっかり・・とか、たくさんお花を使った割には、
写っているお花が数輪しかないというような。

ご安心ください。これは写真の撮りかたが悪かったのではなくて、そんな写りになるのは仕方のないことなのです。
人間の目が複数の場所から見て、対象物の形を補正していくのと違って、カメラの眼は厭くまで機械(メカ)の眼であり、
必ず一点からしか物を捕らえてくれません。ですから、ポートレートとして残す作品はどこから見ても美しい作品というよりも
観る点は一点でそこにたいして、見せ場の花が生けられ、印象的なものが写真花としてはよりよく仕上がります。

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