![]() ミルフルール・フラワーデザイン (ブーケ、花の教室) 7月号 梅雨は後半戦に入りましたが、7月の声を聞くと 夏を迎えるような楽しい気分になります。 こんな季節、グリーンをメインに使って生けてみるのも いつもと違って清々しく感じるものです。 モンステラやパピルス、アンセリウム、ヘレ二ウム、 他の季節ですとエスニックな印象がありますが、 真夏にはお花のもちも大変いいので、充分楽しめます。 グリーンといっても白い斑入りのものや、微妙な色の濃淡がありますからそれぞれの顔が見えるように 隣に接する花材に気を配りいつもより慎重にアレンジしましょう。 花材にあわせて、直線をいかした、シャープなデザインの方が映えます。 お花を習っていると、お花それ自体が大変魅力的なものですから どうしてもアレンジメントを中心に考えてしまいがちなものですが、フラワーショ- 等でない限り、お花は生活のシーンでは名脇役に徹しております。 レストランに飾るときにはレッスンでやるような、お花ありき、のスタンスでは ありません。 お出かけの自身のスタイルを決めていく際にも、まず洋服、髪型、大きいところから 決めていくのと同じように、最初にレストランの全体の雰囲気、壁の色、床の色、テーブルクロス などから下調べしていきます。お花というのは、イヤリングのようなものです。 テーブルの大きさ、そこに広げられるシェフご自慢の数々のお料理のお品、お部屋に置かれる調度品 それらすべてを鑑み、より一層店内が華やぎ引き立たせるお花の最終決定をします。 ですからお料理の芳しい香を邪魔するような、たとえ普段は良い香と喜ばれるようなもので あっても、ふさわしくありませんし、ぼろぼろ散ってくるような小花、お皿の上にまで手を 伸ばすぐらいのサイズは不衛生な印象まで残してしまいます。 テーブルの向かいのゲストが見えないぐらいこんもりしている状態もNGです。 大きな素晴らしいアレンジを作り上げ、さて、これをどこに飾ろうではなく、飾りたい場所が あって、そこにはどんな花が似合うのが、サイズからイメージから決めていく作業を繰り返すと 上達もはやくなります。 |