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COLUMN
もーもーらんど

2001.10.3


本屋でもーもーらんどに行こうと突然ひらめいた。もーもーらんどとは柏原の山奥にある油山牧場のことで、何度か情報誌などでみたことがあった。
約束の時間まではあと2時間ある。とても本屋で過ごせる時間ではない。場所を確認し、柏原の山奥へと向かった。油山と柏原がくっついているイメージが湧かなかった僕も半信半疑であったが、地図でみた山へと向かった。車で入り口を入ると駐車場代を300円払う。入場は無料だけど駐車場代がかかる。場所柄反対のほうがいいような気もしたが、今日のところはおとなしくしておこう。入り口から車でしばらく走るが、ようやく牧場のような風景が見えてきたものの駐車場がない。初めて行くところとはいつも落ち着かないばかりか、勝手がわからない。ひょっとしたらすごい山奥なのかもしれないという不安もある。しかし、時機に駐車場らしきところへ辿り着いた。以外にも広い敷地に大きな立体駐車場。反射的にポケットで小銭を探す。が、料金所はない、ごもっとも。
車から降りると少し肌寒く温度差を感じる。驚いたのは、空気が美味いこと。あまりそんな表現を用いないほうであるが美味い。福岡市内でこんなところがあるとは思ってもみなかった。
大きなキレイな風車があって標識が立っていたので近づいてみると「このモニュメントは宝くじの宣伝のために作られました」と書いてある。みなきゃ良かった。
何処に行くのも目的がある。僕はソフトクリームが食べたかった。それだけだった。売り場を探す視界に奇妙なものを発見した。若いカップルが、崖の策に立ち飛び降りようとしている。おいおい、こんなに人がいるところでそんな馬鹿な。よくみるとすべり台だった。巨大な滑り台が2台もあってそれを滑ろうとしていたのだった。ほっとした僕は、ソフトクリームを手に入れた。なかなか美味いが、ここまで来るとそれ以上のものを望んでしまう。それにしても眺めがいい。こんなときにデジカメを忘れてしまっていた。
せっかくなので散策することにした。巨大な敷地に牧場やトウモロコシ、コスモスなどの植えてある畑がある。下に下りたところにふれあい家畜舎というのがあって馬や豚・羊・山羊の小屋があった。みんなものすごい勢いで食事中だった。
トイノウ池という池があって池に台が突き出ている。そこまで行くと、家鴨がものすごい泣き声で寄って来る。よくみると餌があるときはあげてください、と書いてある。しかし、餌がない。何故だか家鴨たちに申し訳なく思い、ゆっくりと後退りした。
牛舎の近くの草原で大きな牛が尻尾を揺らしながら草を食べていた。牛舎へ行くと生まれたばかりの子牛や生まれそうな出産前の牛がたくさんいて、やはり食事中だった。何を食べてるのか、草じゃないのは確かだが、良くわからなかった。早く安全性を立証して欲しいものだが、危険なのは何も牛だけではない。
少ない時間だったが、雰囲気を充分楽しんだ。しかし、予定外の行動でデジカメを持参しておらず、写真も撮れなかった。後日改めて訪れたいと思う。

© 2001 Techie & K