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COLUMN
魔術が解けるとき

2001.10.4


昔、ユリゲラーなどのTVでスプーンを曲げる魔術があった。超能力などと呼ばれていた。TVなどで放送があると、翌日の給食のスプーンをみんな擦っていた。そんな想い出はないだろうか。
記憶に新しいところではMr.マリックのハンドパワー。何度もスペシャル番組やものまねまであった。
そんな彼が、たねあかしをやっていた。そもそも魔術とか超能力とかにはたねがあったらいけない。信じられない力をみんなどこかで信じている。いや、信じていた。
こんなことまでして超能力者が手品師になって生活できんのかな、とよからぬ心配までしてしまう。
様々なたねが少しづつ明かされていく。しかし、たねをばらされても、素人目にはわからないほどの手先の起用さを見につけており、最早、スロー再生しないと指先の動きがわからないものもある。これをみるとそれだけの自信があるが故にたねをばらしてもマネができないのだと感じた。偉大な芸人なのである。
魔法が解けるとき、とっておきの秘密が解けて、奥歯に詰まった物が取れたような気がした反面、みてはいけないものをみてしまった気がした。

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