COLUMN | ||
流通センターまつり | ||
2001.11.24 |
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福岡市内の東部、つまり僕の家の近くに流通センターと呼ばれる区域がある。いろいろな物流の拠点となっている倉庫街だ。そんな倉庫街で『流通センターまつり』という催事があるという。初めて耳にするが、なんでも衣料品がかなり安いと聞いて近所なので行くことにした。 お腹が減っていたので最近流通センターに発見した想夫恋という美味い焼きそば屋へと赴いた。祭日の流通センターというのは人通りはもちろん車も少ない郊外、のはずがなんだか車が多く飲食店も超満員。焼きそばを並んで食した。ここの焼きそば、焼きそばにしては少し高いと思うが、美味しいのでつい食べてしまう珍しい焼きそば専門のチェーン店。 腹ごしらえが終わるといよいよ敵地へ乗り込む。何もない倉庫街の大きな道を卸会館付近まで車で走った。どこで何があるのか、いろいろな人に尋ねたが、場所が曖昧で行けばわかると言われたのでなんとなく中心地に行けばわかる気がした。法被を着たお兄さんが数人見えて、どうやら情報に間違いはないらしい。企業用の広い駐車場を一般に貸し出していたので遠慮なく駐車すると娘を抱いて大通りを横断した。 オフィスビルの前にワゴンが並んでいて衣料品を売っている。値段の無い怪しげなワゴンが3つ並び、たくさんの人だかり。たいした物は置いていない。が、3つで1000円と言う。フリースのブルゾンやトレーナーがその値段。なるほど安い。しかし、まつりと呼ぶにはあまりに寂しい気がして路地を杯って行くと今度は各企業の駐車情みたいなところでガレージセールのようなことをしている。しかし、さっきのあれもそうだが、スーパーの2階で売っているような商品が多い。 細君は買物に行くと亀のように動作が鈍くなるので放置して娘と物色してまわった。なんだか人の流れがもうひとつ奥へ流れている。寝ている娘を小脇に抱えそのひとつ奥へと歩いた。そこで目にしたもの、それはお面に綿菓子・トウモロコシ…の出店だった。ああ、だからまつりなんだと、納得した。ご飯食べて来なきゃ良かったと後悔しつつ、梅ケ枝餅につられて気がついたら細君の分と自分の分を2つ握り締めていた。僕は梅ケ枝餅が大好き。これが、意外と熱かったので、細君を探しながら食べようと思った。ひとつ裏の通りに出るとものすごい人で、道の両脇にずらりと商品が並び、南大門市場状態だった。人だかり故なかなかみつからずせっかくの梅ケ枝餅が冷めては困ると娘と2人で殆ど僕が食べてしまった。 ずいぶん後で細君もみつかった。あまりの人、商品の多さに慣れない僕らは圧された。夕方の終了間際になると。値段は更に下がっていく。学園祭の乗りに近い感もあった。結局娘の服を少し購入して流通センターを後にした。もっと時間をかけて楽しみたいイベントは年に数回あるらしい。 |
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