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COLUMN
天皇杯

2001.12.11


12月9日天皇杯の観戦で懲りずに博多の森へ赴いた。30分前なのに駐車場に空きがあり停めることができた。何だかおかしな雰囲気だ。スタジアムの入り口付近にいつもなら並んで入場する改札口もまるで試合が中止になったかのような静けさ。スタジアムからは音楽すら聞こえてこない。知人に頼んで確保したチケットは特等席でまさに天皇気分。ど真ん中の前列で選手の家族などと一緒に観戦となった。スタジアムDJはいつもならクロスFM(ローカル)のDJ信川竜太が盛り上げるのだが、まったく声は聞こえてこない。売店に行くと食べ物はポテチとアーモンドしかない。それよりも、観客。がらりと少ない。2600人とかそんな数字だった。試合開始直前のアナウンスも聞き慣れない女性の声でトーンダウン。
この天皇杯自体今日ここで試合が行われていることすら知られていないのではないだろうか。事実、チケットを入手するのに苦労した。そんな真ん中の席に座って観るスタジアムはいつもより狭く感じ、立たなくてもすべてが見渡せる。しかし、応援には熱が入らず冷めている。
天皇杯はトーナメント方式なので負ければそれで終わり、J1として最後の天皇杯となる。
試合は一進一退を繰り返しつつも、かなり攻め込まれ苦しい展開。サポーターの応援もぎこちない。ノ・ジュンユンとロペスを欠き、決め手に欠く攻め。それでも2−2となりまたしても延長となる。高齢者の足が止まった延長前半、アルビレックスの選手にVゴールを決められ同時にアビスパのJ1最終戦となりスタジアムは静まり返った。
J2の試合は殆ど観たことなかったがクオリティの高い攻撃でカウンターの攻めの速さやパスの精度では上回っていて、来期のJ2はかなり厳しい昇格争いとなるだろう。この日J1がなんと6チーム敗退という結果。東京Vでは小倉・菊池とリストラ通告組みが出場し、初戦をなんとか突破。小倉・菊池、アビスパに是非。
2部制が浸透しJ2のレベルは数段上がった。

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