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COLUMN
ハードロックな昼

2001.10.23


昔、FMステーションという雑誌があった。鈴木英人の洒落たイラストが表誌でとてもお洒落に見えた。FMからの音源をテープに録音して聴いていたのだから、ずいぶん前のことだ。その雑誌には、鈴木英人のイラストやアメリカンな写真をカセットのラベルにしたものが付録で付いていて、イメージにあわせてケースに貼っていた。我ながら変なところに几帳面だ。
そんなPOPなイラストに良く写っていたのが、ハードロックカフェだ。何度か海外ですれ違ったが、一度も訪れることはできなかった。ラスベガスのハードロックホテルは閉鎖の噂がたっていたがどうなったのだろう。
数年前に福岡の百道、ホークスタウンにそんなハードロックカフェができた。身近にできてしまうと気合を入れて行かなくても、いつでも行ける。とはいえ、新しもの好きの福岡人の僕は、とにかく行ってみたい。ホークスタウンには、HMVやスタバなどいい店たくさんあって、GAPのベビー服は御用達。ハードロックへ行くと昼食で30分待ち。たまには行列に並んでみたい。と思った僕は、軽い気持ちで並んでみることにした。中に入ると高い天井の上からWCの壁までものすごい数の楽器や写真などのアーティストお宝グッズがびっしり詰まっている。なんだか博物館にきたみたいで上にあるものや遠くにあるものが誰のものであるか確認できないものもある。これは、すごい。そんな店内に入ったかと思うと中でまた待たされて…。しかし、いろいろな飲食店に行くが待つことがこんなに楽しいことがあっただろうか。いや、ない(反語)。
座席に座るとフリフリのミニスカートのお姉さんが注文をとりにくる。メニューは何の料理だか良くわからない、わかり難いメニューでこれは海外旅行してるときのオーダーと似た感じがした。初めて行った店で何を注文すべきか。僕は、日替わりランチのある店では、必ずそれを頼む。日替わりランチ。それは、安く美味しいものを提供してまた来て欲しいという思いが込められている。ちなみにこの日の日替わりランチは串かつとなんちゃらかんちゃらで、どうしてハードロックカフェで僕は串かつを食べるのか、ずっと考え込んでしまった。
こんなチャラチャラした店(失礼)。料理は期待できない。と、思った。が。以外にも、ものすぐごく美味しかった。雰囲気を楽しむ店のはずが、実は料理が美味い。ランチが美味い。ランチが美味いということは、夜も期待ができるということだろう。

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