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COLUMN
最後の夜

2001.10.26


85年のこと。あまりに衝撃的なPVがTVで流れ、僕は衝撃を受けた。いろいろな音楽がそういった映像で流れ始めた頃だった。ギターを弾きながら踊ってるお兄さんがいた。とても気になって街のあちこちでレーザージュークというPVのマシンにコインを入れて何度も何度もみた。『BEAT EMOTION』という曲だった。何度もみていると頭の中でそのギターを持ったお兄さんがグルグルとメリーゴーランドのように回っていた。こんなギターの弾き方ってあったんだとショックを受けた。それからBOΦWYというバンドにのめり込んでいった。
87年9月29日。正直なところ、そんな10年以上も前のことは日時まで憶えていないが、インターネットって便利な道具でちょっと調べれば、すぐわかってしまう。福岡国際センターで行われたライヴ『BOΦWY ROCK'N ROLL REVIEW DR.FEELMAN'S PSYCHOPATHIC HEARTS CLUB BAND』という長いネーミングのツアーで幸運にも彼らのライヴをみることができた。2度目のBOΦWYのライヴは何故か布袋氏と氷室氏が噛み合わず、不仲説が出てくることもあった。そして 87年12月24日、突然の解散宣言。何故かやはりという感も強く、その後東京ドームでのライヴを最後に解散することになった。
翌年4月に東京ドームで2日間最後のライヴを行った。もちろん即完で電話回線がパンクしたとか。非常に残念だったが、おかげでCOMPLEXや氷室・布袋両氏のソロ活動がみれたのも、解散があの絶頂期にあったからこそだ。
最後の夜、『LAST GIGIS』が10月27日にビデオとDVDとして発売される。13年の時を超え今どれだけ売れるのか。どんな世代がみるのか。興味深い。僕は友達にそこで売られていたTシャツのレプリカをもらった。そんなものまであった。いろいろな意味でいろいろな人にみていただきたい。

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