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COLUMN
こわれ

2001.11.2


福岡にもち吉という名の煎餅屋がある。一口に煎餅屋といっても奥は深く、もちろん煎餅を売ってはいるが、豆腐や米、水も売っている。東区には八田と東浜のゆめタウン(あれって東区だったんだ)にしかない。さらにインターネットで調べると関東方面までたくさんある。知らなかった。そして、本店の所在地に直方市もちだんご村餅乃神社前とある。どうなってるんだろう。
ここでは、地下水がすごく安くで売られている。10Lで100円なのでタダみたいなもの。しかも「地下水系の一角1200メートルから湧きでる自然の恵みの水は、ミネラルなどを含んだ天然良質のお水です。」とあり、我が家でも良く使ってます。たくさんの人が汲みにきてます。
お店の中では煎餅を売ってるんですが、安くて入れ物が大きいので、ちょっとした手土産に最適、良く買っていきます。煎餅の中ではかなり美味いのではないでしょうか。1枚1枚袋に密封してあるんですが、僕が大好きな商品があります。金色の袋に入っていて大きなポテトチップスみたいです。それが『こわれ』っていうんです。しょうゆとサラダがあります。僕は断然しょうゆ派ですけど、特に派閥とかはないと思います。1袋350円なんですけどたまに店員さんにもう一個買うことを薦められるので、良くみると2個で500円のときがあります。そんなときは、まず買っとかないと。ちなみにこの『こわれ』オンラインショッピングでは入手できないようです。
ぴかぴかの袋を開けると、しょうゆの香りがぷんとして一見普通の煎餅が入ってます。良くみると大きさが少しだけ小さかったり、欠けていたり、下のほうは屑になっていたりしますが、基本的にこわれたものに味付けしてるみたいなのでわれた部分に色がついてます。これが、美味い。大き目の袋も開けるとぺろんと無くなります。
先日のこと、きんぴかの『こわれ』を買ってきてカップボードの上に大事に置いておいた。次の日、彼をみると。なんと何者かにこじ開けられ、萎んでいた。争いというものはこんなことから始まる。

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