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COLUMN
スパー・ライヴ

001.12.30


ジョン・レノンの誕生日を祝して2001年の10月9日にイベントがあった。さいたまアリーナで多くのミュージシャンが集まったようだ。その模様がオンエアされていた。出演はゆず・吉井(イエモン)・桜井(ミスチル)・白井貴子・ムッシュかやまつ・トライセラのヴォーカル君・奥田民夫などだった。ビートルズなどの楽曲を演奏するというありがちな構成でどこがスーパーライヴなんだろうと思いながら何となく観ていた。
終盤、司会の赤坂泰彦のアナウンスで会場が衛星中継でつながりNYのオノ・ヨーコが生出演した。とても驚いたことに、彼女は普通に日本語で会話ができた。日本人であってもにほんというよりNYのイメージで喋る声など聴いたこともなかったのですごく驚いた。更に、このイベントでアジア諸国に7つの学校を作るという。彼女の口からジョンの言葉として”Imagine all the people living life in peace”肉声で発せられた。アーティストとひとりひとり「こんちは」と挨拶しながら話す彼女は、普通の人で白井貴子が、「おひさしぶりです」と話していたのにも驚いたが、小林武史が「かみさんと子供がNYにいるので心配です」と話したのに対し、NY離れの深刻な話と逆に自分自身がNYに居ることが大切なことだと彼女は語りかける。何となくそんな気がする。
全員で『HAPPY CHRISTMAS』を合唱するとモニターの向こうで彼女も歌っているのが見える、聴こえる。"War is over If you want it War is over now"繰り返される言葉。彼女の笑顔。ジョン・レノンがこの世を去り、その奥さんがモニタに出て語りかけるだけでこうも心が動かされるのは何故だろうか。何だか、すごく感動したイベントだった。

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