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COLUMN
台湾式

2002.4.2


久しぶりに遅くまで飲んでいた。そんな深夜の繁華街から駐車場へと向かう途中、知人が行こうと指差したのは、ある雑居ビルの1階に中が全く見えない店舗で『台湾式マッサージ』と書いてあった。
最近、こんま韓国エステとか香港マッサージとか多くすごく怪しいウワサばかりで、かなり危険だ。いろいろと良くわからないままに勢いで気がついたら中にいた。
中は思いのほか狭く、開けた途端に全てが見渡せた。薄暗い中に大きなソファが5つくらいある。
そこに20代後半の女性が2人いた。やっぱり怪しいことをされるのか。
しかしながら、良く見るとソファに座って何やら下半身を若い男に触られていた。あまりジロジロ見る訳にもいかず、店の中を見回した。従業員は男ばかり、5人程いる。どうやら僕のイメージした怪しいお姉さんはいないらしい。
ソファに促され腰を下ろすとずっしりと心地良く、普通ならそのまま眠り就くところだろうが、今は自分の置かれている立場上それ所ではなかった。やっとのことで隣を見ると何やら苦しそうに悲鳴を上げたりしている。痛い目にあっている。
店の従業員で台湾人は1人で後はすべて中国人だという。足を丁寧に洗うとオイルを塗って蒸しタオルで巻かれた。左足から丹念に所謂ツボを攻められたが、アルコールのせいか想像したより痛くはなかった。慣れると気持ち良くなってきた。膝から下だけを40分かけて叩いたり摘んだり徹底的にやってくれた。
飲んだ帰りに追い討ちをかける様にラーメンを食べたりもするが、こんな癒しも今の世の中には必要なものなのかもしれない。

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